小泉進次郎農水大臣が備蓄米が5キロ・2000円で店頭販売されることを想定し、随意契約による売却を発表した件で、農林水産省は2025年5月27日、公式ホームページにおいて備蓄米の随意契約を申し込んだ企業などを公表しました。
お米買い溜め業者の実態
疑惑の業者タイプ
現在、お米の買い占めを行っているとされる業者は以下のような特徴があります:
1. 中国系スクラップ業者
・最も疑惑が濃い業者: 金属スクラップ処理業者が米の買い占めに関与
・手法: コロナ禍のマスク買い占めと同様の手口
・問題点: 米の専門的な保管設備を持たず、品質管理に深刻な懸念
2. IT・異業種参入組
・業種: IT業界、人材派遣業、建設業など
・目的: 転売による利益獲得
・特徴: 米の流通業界とは無関係な業者の参入
3. 米卸売大手への疑念
小泉進次郎農水相が言及した「営業利益500%増」の企業について:
企業名 | 2024年営業利益増減率 | 疑惑レベル |
---|---|---|
神明ホールディングス | +1,024%(2024年3月期) | 🔴 高 |
木徳神糧 | +15%程度 | 🟡 低 |
ヤマタネ | +8.5% | 🟡 低 |
📊 消えた21万トンの行方
深刻な数字
・生産量: 2024年は前年比18万トン増加
・集荷量: 同21万トン減少
・差: 39万トンの差が投機目的で買い占められた可能性
買い占めの証拠
農水省の調査により、以下の事実が判明:
🚨 契約違反の業者
・2024年産備蓄米で7業者が契約数量を引き渡さず
・高値での転売を認める業者も存在
・政府の在庫量が予定より減少
消費者への警告
購入時の注意点
米業界関係者からの警告:
- 突然の安売り情報に警戒
- 出所不明な米の購入を避ける
- 正規流通ルートでの購入を心がける
品質管理の懸念
・スクラップ業者など専門設備のない業者による保管
・品質劣化のリスクが極めて高い
・「産業廃棄物と一緒に積まれた米」への懸念
転売の実態
転売ヤーの動向
・備蓄米放出報道後、「米を買いませんか」の営業電話が急増
・市場価格下落を見越した早期売り抜けの動き
・一時期は「くず米」が通常米より高値で取引される異常事態
正規業者からの証言
米穀店店主のコメント
「農家さんには本当にお米はないんですが、仲介業者や大手の加工品業者、商社とかが抱え込んでいる可能性があります。今まさに、放出するタイミングをうかがっているんじゃないですかね」
スーパー店員の見解
「”米不足”なんて言われていますが、2、3年前と比べてもお米の全体の量は変わってないと思います」
今後の予測
日本総合研究所の分析によると:
・3月末~4月頃: 現在より3~4割安い価格水準まで下落の可能性
・要因: 買い占め業者による投げ売りの動き
この「令和の米騒動」は、投機目的の買い占めが主要因とされており、正規の流通業者と消費者双方が被害を受けている状況です。
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